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法被の『祭禮』

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さて今日は、祭りに欠かせない法被のお話です。

祭り定番の法被と言えばブルー地に赤い『祭』ですが『祭禮』と書かれているものもよく見かけます。

法被

祭禮はさいれいと読み、祭礼の旧漢字体になります。

この「禮」の成り立ちは、祭りと深い関係がある神様にかかわってきます。


「禮」の漢字は、見ての通り左側に「示」、右側に「豊」と書きます。この2つの構成要素から「禮」の成り立ちを知ることで、「禮」の意味がよく分かります。

「示」の意味

「示」の漢字は、今では「示す(show)」の意味で使われます。しかし、もともとは「示す」の意味ではなく、「示」の一文字で祭卓(さいたく。神様を祭るときに使う机)を意味する漢字でした。

「豊」の意味

次に「豊」ですが、これは「曲」と「豆」を組み合わせた漢字です。「曲」は「曲がる」の意味ではなく、本来満ちた状態を意味する漢字です。そして「豆」は、食べ物の「マメ」ではなく、食べ物を入れる「トウ」という容器を意味する漢字です。つまり、「豊」は「容器に食べ物がいっぱい入っている」という意味の漢字ということになります。これが転じて、豊かさを意味するようになりました。

「禮」という漢字の「豊」のもう一つの意味ですが、甘酒を意味する「醴(れい)」の原型でもあり、祭壇に備える甘酒を特に「醴酒(れいしゅ)」といい様々な儀式で使われました。

示と豊

神様を祭るときに使う祭卓を意味する「示」と儀式で使われる甘酒を意味する「豊」を組み合わせて、一文字で儀式そのものを意味する「禮」の漢字が作られました。

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